園芸辞典(た行)
泰山木(タイサンボク)
モクレン科モクレン属の中高木。樹高は20m~30mで、開花期は6月~7月。花色は白。北米南西部原産でミシシッピ州とルイジアナ州の州の花に指定されている。また、花は直径20㎝ほどになり、樹高も高いので、日本では公園などによく植えられている。葉の裏には薄い褐色の毛が密生している。
■土:少し湿り気のある、肥沃な土を好みます。
■水やり:庭植えの場合はほとんど必要ありません。鉢植え可能な品種であれば、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:植え付けの際は十分な広さがある場所にしましょう。樹高が高くなるので庭植え向きですが、樹高が低い品種であれば鉢植えも可能です。
タイム
シソ科イブキジャコウソウ属の低木。樹高は15㎝~30㎝で、開花期は4月~6月。花色は赤、ピンク、白、淡紫。一般的にタイムと呼ばれるものはコモンタイムという種類で和名がタチジャコウソウとあるように茎や枝が直立して成長する。日本にはイブキジャコウソウという地面に這うようにして成長するタイムの仲間が自生しているが、ハーブとしては利用しない。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:乾燥には強いですが、高温多湿が苦手なので水の与えすぎや蒸れに注意。風通しのよい場所で育てましょう。
堆肥(たいひ)
堆肥とは、古くから利用されている肥料のひとつ。わらやもみがら、動物の排泄物などといった有機物を発酵させたものです。土に混ぜて使用することで、排水性や通気性が改善され、微生物を増加、活性させ、その結果、植物の病害の発生を抑制したり、悪臭を軽減したりする効果があります。
ダーウィニア
その名前は進化論で知られるチャールズ・ダーウィンの祖父に因んだものです。見た目は全く異なりますが、コアラの食料としておなじみのユーカリと同じフトモモ科に属しています。
葉は細い線形で、春頃に咲く赤色の小さな花は甘い香りがします。園芸店などで苗を見かけますが、高温多湿や寒さに弱く、日本の気候では育てるのがやや難しい部類の植物と捉えられています。あまり大きくならないこともあり、気候に応じて置き場所を変えられる鉢植えの方が管理しやすいと言えます。
ダシリリオン
ソテツに似た幹から細く長い葉が吹き出すように生えるエキゾチックな姿の植物です。
丈は最大で3m程度になりますが、成長がとても遅く、はっきりと幹が形成されるまでには5~6年かかります。
丈夫で耐寒性が高く乾燥にも強いため、店舗の植栽などで目にする機会が増えてきました。
日当たりがよく、水はけの良い場所でよく育ちます。
タチアオイ(ホリホック)
アオイ科タチアオイ属の二年草。樹高は60㎝~200㎝で、開花期は6月~8月中旬。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、黒、紫、複色。茎がまっすぐ伸びる立ち姿から和名の「タチアオイ」という名前がついた。花が咲き始めるのが梅雨入りごろの6月で、梅雨明けの8月中旬には終わるので「梅雨葵」とも呼ばれる。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、乾燥しない程度に水を与えるようにしましょう。
■ポイント:多湿は苦手なので、水の与えすぎに注意。また、樹高が高くなるので倒れないように支柱を立てましょう。
立ち枯れ病
病原菌であるカビが植物に発生することにより、地面に近い茎が細くなってしまい、やがて倒れて枯れてしまう病気のこと。植物に発生したカビは黄色や赤色、赤紫色になります。
■ポイント:高温多湿にならないよう、間引きや剪定を行い、既に病気は発生している場合はその植物の根の周りごと、土を取り除き、焼却してしまいましょう。
多肉植物
葉や茎や根が肥大化・多肉質化して水分を蓄えられるようになった、乾燥に強い植物です。
多年草
代表的なものとして、アジュガ、ギボウシ、リュウノヒゲ、クリスマスローズなどがあります。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)
ナス科チョウセンアサガオ属の一年草。樹高は60㎝~100㎝で、開花期は7月~9月。花色は白、紫、黄色。漏斗のような形をした美しい花を咲かせるが、植物全体に幻覚などを引き起こす強い毒があるので誤飲・誤食しないよう注意。よく似た植物にエンジェルストランペットがあるが、ダチュラは上向きに花が咲く、別の属扱い、一年草または多年草といった違いがある。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:暑さに強く、寒さに弱いので冬は寒さで枯れてしまいます。間違って食用などにしないよう、植える場所は十分気をつけてください。
ダリア
キク科ダリア属の多年草。樹高は20㎝~200㎝で、開花期は6月中旬~11月。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色。豪華な大輪種から、可愛らしい小輪種、また、シンプルな一重咲きから、主流の八重咲きダリアであるデコラティブ咲きなど、大きさ・花の形・花色が多いのが魅力的。花色には黒に近い紫色のものもある。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■栽培のポイント:高温多湿が苦手なので、鉢植えの場合、夏は日陰に移動するか、日よけをします。また、小輪種など、小さな種類以外のものは倒れやすいので支柱を立てておきましょう。
タンジー
キク科ヨモギギク属の多年草
夏から秋に先端近くで枝分かれして、黄色くて丸い花を複数個咲かせる。
独特な香りに防虫効果があり、コナガムシ、ハエ、蛾、アリなどを遠ざける。
■土:排水性のよい土と適度な湿り気を好みます。
■水やり:水切れすると、生育が悪くなるため、用土が乾いたらたっぷりと水やりする。
■ポイント: タンジ―の香りには防虫効果があるため病害虫の心配はほとんどない。
窒素
肥料の三大要素のひとつ。葉肥えともいわれる、主に植物の葉や茎が大きく育つときに必要な欠かせない要素です。特に葉菜類に有効です。窒素が不足すると、生育不良となり、葉は淡緑色になって元気がなくなります。しかし過剰に与えすぎると、植物は水分含量が高くなり、軟弱になり病害虫に侵されやすくなります。
着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)
地面に根を下ろさず、他の樹木の上や岩盤、壁などに固着する植物のこと。他の植物から栄養分を奪って成長する寄生植物とは違い、表面に張り付いているだけなので栄養分は自身の葉や根で空気中から吸収しています。気生植物(きせいしょくぶつ)・気中植物(きちゅうしょくぶつ)と呼ばれることもあります。
ラン科の植物、シダ植物、コケ類に多く見られます。
チューリップ
ユリ科チューリップ属。樹高は10~70㎝。開花期は3月下旬~5月上旬、ただし、原種は3月から。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色など。
世界中で人気のある球根植物。初心者でも育てやすく、育てられている品種はおよそ1000種ほど。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えの場合は球根の植え付け時に水やりをしたあとはほとんど必要ありません。
■栽培のポイント:植え付けは10月中旬~11月中旬に行います。芽が出るまで時間がかかるので、特に鉢植えの場合は水やりを忘れないように注意しましょう。次の年も咲かせたい場合は花殻を摘み取り、6月ごろに掘り上げます。
※球根は毎年購入することをおすすめしますが、原種は植えっぱなしでも数年は大丈夫です。
中耕(ちゅうこう)
雨や水やりなどで締まった土を、軽く耕す作業。
土壌の通気性などをよくし、作物の生育を促進させるために行います。
直射日光
屋外での日向の場所を差し、とくに真夏の西日は人間も苦手なように、植物も苦手とするものは多いです。
光は植物にとってはとても大切ですが、直射日光に当てると、ほとんどの植物は葉焼けを起こしてしまいます。
チョコレートコスモス
キク科コスモス属の多年草。樹高は30㎝~70㎝で、開花期は5月~11月。花色は黒、赤、ピンク。その名前の通り、チョコレートの香りがするコスモス。また、原種のチョコレートコスモスは野生では絶滅したとされているので、現在流通しているものは挿し木などで増やしたものになる。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えの場合ほとんど必要ありませんが、乾燥が続いた時は水を与えます。
■ポイント:日当たりと通気性のよい場所で育てます。また、冬の休眠期間は地上部が枯れてしまいますが、再び芽を出すためにマルチングなどの寒さ対策をしておきましょう。
追肥(ついひ)
庭木の成長に応じて、生育途中に与える肥料のこと。追肥は庭木に必要な栄養素を補うものです。追肥はすぐに効果がでなければならないので、通常は速効性の高い化学肥料を使います。
月見草
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。樹高は15㎝~30㎝で、開花期は5月~9月。花色は白、ピンク、黄色。夏の夜に一晩だけ白からピンクに変化する花を咲かせる。よく似た黄色の花は「待宵草」といわれているが、月見草より繁殖力が強く、日本でも自生していて目にする機会が多いので、こちらを月見草と呼ぶこともある。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、乾燥している場合は水を与えます。
■ポイント:日陰だとうまく育たず、花つきも悪くなります。日当たりのよい場所で育てましょう。
土寄せ
植物の根元に土を寄せること。作業はとても簡単で、根が露出するのを防ぐことで植物が倒れるのを防いだり、植物を防寒したりする等、様々な効果があります。
ツツジ
ツツジ科ツツジ属の低木。樹高は50㎝~200㎝で、開花期は4月中旬~5月中旬。花色は白、赤、ピンク、紫、複色。春にピンク色の花を咲かせる、日本では馴染みのある低木。花の根元には甘い蜜があるが、種類によっては毒がある。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土が乾き始めたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は乾燥が続いた場合は水を与えましょう。
■ポイント:日当たりのよい場所を好みますが、夏は葉焼けや乾燥を防ぐために半日陰の場所に移動させましょう。また、ツツジは酸性の用土でしか育たないのでツツジやサツキ専門の用土を使いましょう。
ツワブキ
キク科ツワブキ属の多年草。樹高は20㎝~50㎝で、開花期は10月~12月。花色は黄色、白、オレンジ。海岸付近の草原や崖によく自生している。フキに似た葉っぱに艶があることから「艶葉ブキ」、「ツワブキ」となったという説があるが、葉っぱの厚みから「厚葉ブキ」、「ツワブキ」となった説もある。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、ひどく乾燥している場合は水を与えます。
■ポイント:海岸付近に自生しているので育てやすく丈夫な植物ですが、直射日光や西日は葉焼けを起こすので注意。半日陰の場所で排水性のよい土を使用して育てましょう。
椿
ツバキ科ツバキ属の高木。樹高は5m~10mで、開花期は品種により異なる。花色は赤、ピンク、白、複色。日本では古くから親しみがあり、海外でも人気が高い常緑高木。品種も多く、よく見かける椿は「ヤブツバキ」で、開花期は2月~4月だが、「夏椿」は名前の通り、開花期が6月~7月と、品種により多少異なる。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、植え付けてから2年未満の場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
■ポイント:日陰でも十分に育ちますが、反面、日当たりがよすぎると乾燥し、枯れてしまうことがあるので、北風が当たらない、半日陰の場所がおすすめです。
ツユクサ
花は早朝に開花し、午後にはしぼみますが、生育旺盛なことから雑草として扱われます。
花弁は3枚ありますが、1枚は小さく白いためあまり目立ちません。
大きく鮮やかな青色の2枚の花弁と中心部のめしべの黄色が特徴的です。
■土:どのような土でもよく育ちます。
■水やり:湿った土を好みます。
■ポイント:モザイク病に気をつけます。
テイカカズラ
キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性植物。樹高は10mほどになり、開花期は5月中旬~6月中旬。花色は白。ジャスミンに似た香りを放つ。名前の由来は、式子内親王との恋が成就しなかった藤原定家が彼女の死後、定家葛(テイカカズラ)に生まれ変わって墓に絡みついたという伝説から来ている。
■土:排水性、保水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は半日陰で保水性のよい土に植えていれば、ほとんど必要ありません。
■ポイント:湿度の高い環境を好みます。水やりの際は葉っぱにも水をかけますが、土が常に湿っている状態だと根腐れしてしまうので、水やりは土の表面が乾いたら与えてください。
底面給水
鉢の底から水を与える方法。水の入った容器に、底に穴の空いた鉢などを入れ、水を給水させる。シクラメンの鉢植えは底面給水のものが多い。水切れを起こしやすい植物には適しているが、根腐れしてしまうこともあるので注意。
低木(ていぼく)
樹高が3m以下の木。1m以下のものは小低木・亜低木と言われることもある。高木(樹高5m以上)や中木(樹高5m以下)といった庭木の中では手入れがしやすく、花がたくさん咲くものや実をつけるものがあるので、人気が高い。
摘蕾(てきらい)
蕾のうちに摘んでしまうことです。小さな苗や弱った株をおう盛に育てるためにすべての蕾を摘み取る場合と、花や果実を大きくするためにいくつかの蕾を残して摘み取る場合があります。
また、花を摘み取ることを摘花といいます。
点まき
種の蒔き方のひとつ。
土に深さ1cm程度の穴を作り、1つの蒔き穴に3~5粒の種を蒔きます。ヒマワリやナスタチウムなど、粒の大きな種に適してします。
デイジー
キク科ヒナギク属の一年草。樹高は15㎝~40㎝で、開花期は12月~5月。花色は白、ピンク、赤、紫、複色。本来は多年草だが、日本では夏の暑さに耐えられず枯れてしまうため、一年草扱いとなっている。和名は小さく可愛らしいキク科の植物であることから「雛菊」、または開花時期が長いことから「延命菊」・「長命菊」となっている。
■土:排水性、保水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はよほど乾燥しない限り、ほとんど必要ありません。
■ポイント:育てやすいですが、乾燥が苦手なので水切れに注意。また、日当たりのよい場所と肥料を好むので、不足すると花つきが悪くなってしまいます。高温多湿が苦手ですが、寒さにもそれほど強くないので、冬は霜よけ対策をしておきましょう。
デュランタ
クマツヅラ科デュランタ属の低木。樹高は30㎝~200㎝で、開花期は6月~10月。花色は紫、白、青、複色。紫や白の小さな花が房状に垂れ下がって咲き、夏の鉢物として人気のある熱帯低木。種類によってはトゲがあり、和名では「ハリマツリ」という名前がついている。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:日当たりが悪い場所だと、花つきがとても悪くなるので注意。ただし、斑入り葉や黄金葉の品種は直射日光で葉焼けを起こしてしまうので、真夏の間は日よけ対策をしておきましょう。
デルフィ二ウム
キンポウゲ科デルフィニウム属の一年草(扱い)。樹高は20㎝~150㎝で、開花期は5月~6月。花色は白、ピンク、青、紫、複色。原産地では多年草だが、日本の夏の暑さには耐えられないので一年草として扱われる。デルフィニウムはギリシャ語でイルカを意味する「delphis」からきており、つぼみの形がイルカに似ていることからつけられた。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:高温多湿が苦手なので、通気性のよい場所で育て、水やりの際は花や葉や茎にかからないようにします。また、日本でも寒冷地であれば、毎年花を咲かせることは可能です。
トキワマンサク
常緑樹。樹高3~4mの低木~中高木。開花期は、4月~5月。
■土:排水性のある、有機質に富んだ土を好んでいます。
■水やり:庭植えの場合は、自然の雨だけで十分です。鉢植えの場合は、土が乾いてきたら、たっぷりと水を与えてください。
■栽培のポイント:寒さに弱く、温暖な気候を好む植物のため、寒い地方での栽培時には、鉢植えにして室内や、寒風の当たらない暖かい場所で育てることが好ましいです。
トケイソウ
トケイソウ科・トケイソウ属。つる性で開花期は5月~10月とされているが、種類により異なる。花の色は紫、白、赤、ピンク、黄色。
花の形を時計の文字盤に見立てたことから「時計草」と呼ばれるほど、特徴的な花が咲く熱帯植物。英名ではパッションフラワー、このパッションは「キリストの受難」という意味があり、花の形を十字架にかけられたキリストに見立てている。
■土:排水性の良い土を好みます。
■水やり:庭植えの場合はほとんど必要ありません。鉢植えの場合、表面が乾いたらたっぷりと水を与えるが、冬は控えめにする。水をやりすぎてしまうと立ち枯れすることがあるので注意
■栽培のポイント:つる性の植物なので、朝顔のように支柱に絡ませる・フェンスなどに誘引するのがおすすめです。また、繁殖力が強いので、庭植えで他の植物を駆逐しないように制御する。
ドラゴンフルーツ
食用にされる果実は鮮やかな赤や黄色で、名前の通り龍の鱗に覆われたような独特の外観をしています。
一般的にはトロピカルフルーツとして認知されていますが、「月下美人」にも似た美しい花も楽しめます。
ただし花が楽しめるのは一晩限りで、次の日にはしぼんでしまいます。
日当たりのよい場所を好み、光量が足りないと実つきが悪くなる傾向があります。なお、自立しないため支柱が必要となります。
トルコギキョウ
リンドウ科トルコギキョウ属の一年草。樹高は20~120㎝で、開花期は3月~6月。花色は白、ピンク、黄、緑、紫、青、複色、茶。トルコが原産国ということでもなく、キキョウ科の植物でもないが、花言葉がポジティブなものが多いので、結婚式やブーケなどのプレゼントによく使われる。
■土:排水性、水もちのよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたら水をたっぷりと与える。
■栽培のポイント:乾燥には強いですが、加湿はとても苦手なので、水の与えすぎに注意しましょう。特に梅雨の時期は雨を避けられる、風通しのよい場所で育てるようにします。
トレニア
アゼトウガラシ科トレニア属で一年草、または多年草。樹高は15㎝~30㎝で、開花期は6月~10月ごろ。花色は青、紫、白、ピンク、黄。一年草の品種と、多年草の品種があるが、一般的に知られているのは一年草の「トレニア・フルニエリ」。また、同じトレニア属の「ツルウリクサ」は絶滅危惧種に指定されている。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:多少の日陰でも育てることが出来ますが花つきは悪くなるので、日当たりのよい場所で育てましょう。西日や直射日光に当てると水切れが起きやすくなるので注意。
ドウダンツツジ
ツツジ科。落葉性。樹高1~3mの低木。開花期は、3月~6月。
■土:保湿性のある有機質に富んだ土を好んでいます。
■水やり:基本的に自然の雨だけで十分ですが、夏の乾燥には気をつけてください。あまりに乾燥する場合は、腐葉土や藁を敷いて、乾燥を防止しましょう。
■栽培のポイント:暑さや寒さに強く、初心者でも育てやすい樹木です。寒い地方でも、特に問題なく庭先での栽培が可能です。
ドラセナ(マッサンゲアナ)
キジカクシ科ドラセナ属の常緑低木。樹高は15㎝~200㎝。花色は白。別名「幸福の木」と呼ばれ、お祝いの品として贈られることが多い、人気の観葉植物。葉が美しく、育てやすいことからよく室内のインテリアとしても利用される。
■土:排水性、保水性のよい土を好みます。
■水やり:土が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は控えめにしますが、こまめに霧吹きなどで葉水を与えてあげましょう。
■ポイント:あまり日の当たらない場所でも育ちますが、日当たりのよい室内に置くと、葉が美しくなります。しかし、真夏の直射日光は葉焼けを起こしてしまうので、カーテンなどで日よけしておきましょう。
土壌改良
土を植物の生育に適した状態に改良すること。堆肥や腐葉土などを、混ぜ込むことにより、土壌の状態が改善され、通気性や、排水性、保水性などが向上します。
【園芸豆知識一覧】
- 日本の秋を彩る美しい木々 – 紅葉と二十四節気「霜降」
- 秋を鮮やかに彩る赤い花 – 彼岸花と二十四節気「秋分」
- 涼しげな風情を演出する秋の七草 – ハギと二十四節気「処暑」
- 真夏の太陽に輝く大輪 – ヒマワリと二十四節気「大暑」
- 移ろいゆく季節を告げる可憐な花 – アサガオと二十四節気「夏至」
- 初夏の風物詩、雨に映える花 – アジサイと二十四節気「芒種」
- 春を彩る鮮やかな色彩- ツツジと二十四節気「清明」
- 春の訪れを告げる風物詩 – 桜と二十四節気「春分」
- 園芸辞典(あ行)
- 園芸辞典(か行)
- 園芸辞典(さ行)
- 園芸辞典(た行)
- 園芸辞典(な行)
- 園芸辞典(は行)
- 園芸辞典(ま行)
- 園芸辞典(や行)
- 園芸辞典(ら行)
- 園芸辞典(わ行)
- 春から始めるガーデニング
- 肥料の種類とやり方について
- 植物と土壌pHの関係
- 水やりは適切なタイミングと方法で
- 園芸の基本は土づくりから
- 朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の見分け方