園芸辞典(ま行)
マーガレット(モクシュンギク)
キク科モクシュンギク属の多年草。樹高は30㎝~100㎝で、開花期は11月~5月。花色は白、ピンク、赤、クリーム、黄色、薄いオレンジ。園芸でのマーガレットとはモクシュンギクという品種や、モクシュンギクとその近縁種を交配させたものを指す。また、マーガレットの名前はギリシャ語で「真珠」の意味がある「マルガリーテス」から来ている。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:高温多湿に弱いので、水の与えすぎや梅雨の時期は注意。また、寒さにも弱いので、場所の移動がしやすい鉢植えで育てるのがおすすめです。
マツバギク
葉は肉厚な棒状で、菊に似た花を咲かせることから「松葉菊」の和名が付けられました。地を這うように横へと伸びていく性質からグランドカバーに重宝される植物です。花の色は紫に近い濃いピンクですが、黄色い花を咲かせる品種もあります。
多肉植物であるため乾燥に強く、日当たりを好みます。反面加湿には弱く根腐れの原因となるため水やりには注意が必要です。デロスペルマ属の品種は耐寒性に優れ屋外でも越冬します。
マツバボタン
スベリヒユ科スベリヒユ属の一年草。別名:ヒデリソウと呼ばれるほど暑さと日照りを好む。
「松」のように細い葉に、「牡丹」に似た花が咲くことからこの和名となる。
一重咲きや八重咲きの赤、桃色、白、黄色、橙色の花は一日花であるが、次々を咲くさまがかわいく人気がある。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:水やりは控えめに。用土が乾いてからたっぷりと水やりする。
■ポイント: 湿気に弱く、湿った状態が続くと根腐れしやすくなる。
間引き
種をまいてたくさん生えた苗の中から、生長の悪いものを選んで抜く作業。抜き取ることで日当たりや風通しがよくなり、病気や害虫の被害を減らすことが出来る。
■間引きする苗:他よりも遅く芽が出たものや小さくて弱々しいもの、逆に他よりも極端に大きいものなどを選びます。
■タイミング:発芽直後、本葉が1~2枚になったころ、本葉が3~4枚になったころに行うとよいでしょう。残す苗を傷めないよう、ピンセットを使用し、葉が重ならないように抜いていきます。
■ポイント:植物全体の生長が揃うように行います。
マホニアコンフューサ
メギ科の常緑低木。樹高0.5~1.5m。開花期は10月~12月。鮮やかな黄色い花を咲かせます。
■土:排水性がよく、水もちのいい土を好みます。
■水やり:自然の雨だけで十分ですが、乾燥に弱いため土の表面が乾いてきたら水を与えてください。
■ポイント:暑さには強い木ですが、乾燥に弱いです。乾燥により葉が傷んだり、強い日差しにあたると葉焼けを起こしてしまうので、西日が当たる場所は避けます。
マリーゴールド
キク科 / マンジュギク属(タゲテス属)。開花期 4月~12月。
マルチング
植物の株の周囲にビニールやワラを敷き、土を覆うこと。
保温性、保湿性、保水性を高めるなどの効果があります。
マンゴー
実生(みしょう)
種から発芽して育った植物のこと。
挿し木、接ぎ木などに対しての用語です。
水苔(みずごけ)
水辺などの湿地に生えている苔類の一種で植え込み材料の一つ。水はけと水もちのバランスがよく、通気性もいいですが、1~2年ごとに植え替える必要があります。ラン科の植物の植え込み材料としてよく使用されます。
水栽培(みずさいばい)
土を全く使わずに、水だけで植物を育てること。水につかっているため、水やりを忘れる心配がなく、また、土を使わないので虫がつきにくく、生長のスピードも速い。水耕栽培(すいこうさいばい)とも呼ばれるが、こちらは液体肥料などを含み、農業の分野での栽培をさすことが多い。
ミモザ
本来「ミモザ」はオジギソウを意味しますが、葉や花の形がよく似ることから誤用され定着しました。
3月~4月上旬にたくさんの黄色い小さな花を房状に咲かせます。
関東より西の暖地であれば庭植えも可能で、公園などの植栽としても利用されます。
ミヤコワスレ
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:乾燥や強い日差しに弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。半日陰でも育つ植物なので、庭植えで日当たりの強い場所に植えてしまった時は日よけ対策をしないと枯れてしまいます。
ミント
■土:保水性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:育てやすいですが、繁殖力が非常に強いので、庭植えはおすすめしません。また、他の品種と交雑した場合、香りは弱くなっていき、最終的には香りのない雑草となってしまいます。
無機質肥料
無機質肥料(化学肥料)とは、化学的に合成された肥料のこと。
無機質であるため、養分が植物に早く吸収されます。即効性があり、使いやすく、有機肥料のような匂いが少ないのも特徴です。中にはゆっくり水に溶けるように加工した緩効性肥料もあります。
ムクゲ
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:排水性のよい土を好みますが、夏の極端な乾燥は苦手なので、ある程度保水性のよい土にします。また、盛んに成長するので、鉢植えより庭植えで育てるほうが一般的です。
芽出し肥(めだしごえ)
2月下旬~3月上旬頃の春を迎える直前に、芽の成長を助けるために肥料を与えること。
春に肥料を与えることから、春肥(はるひ・はるごえ)とも呼ばれます。
木酢液
木炭をつくるときに出る水蒸気を冷やして、液体にしたものです。薄めて霧吹きで散布すると、病気や害虫を寄せつけにくくするとされるほか、植物の育ちを促すといわれています。
メラレウカ(ティーツリー)
探検家キャプテン・クックがオーストラリアに上陸した際、
煎じた葉をお茶代わりに飲んだことが名前の由来とされています。
葉は殺菌作用を持つ成分を含んでおり、自生地の先住民族であるアボリジニは古くから薬として利用してきました。現在では葉から抽出した精油が世界各国で化粧品や医療用に使われています。
日当たりと水はけのいい場所を好み、寒さにはあまり強くありません。
安全に育てるには鉢植えで管理し、冬は室内に取り込むのといいでしょう。
モクレン
3月から4月にかけて咲く紫色の花は存在感があり、蓮にも似た形をしていることから、「蓮の咲く木」が名前の由来です。
中国原産の植物で、日本には古い時代に持ち込まれたと言われています。
当初は観賞用ではなく、漢方の材料として利用することが目的だったようです。
庭植えの際は、日当たりが良い場所、水はけの良い土壌を選びます。
植え付け後しばらくの間は乾いたら水を与える必要がありますが、
その後は雨だけで生育するため水やりは必要ありません。
花の色が白く、よく似た形のハクモクレンとはしばしば混同されますが、
大きくても5メートル程にしかならないモクレンに対し、ハクモクレンは10メートル以上の大木となり庭木として育てるのは困難です。
元肥(もとごえ)
1番最初に与える肥料のこと。
庭木にとってとても大事な栄養になります。元肥は種まきや植えつけの1、2週間くらい前に施し、土に馴染ませておくと効果的です。根と肥料が接触していると根が痛みますので、肥料やけを起こさないようにする意味もあります。元肥には効果が長続きする緩効性や遅効性の肥料を使います。
モミノキ
マツ科の常緑高木。クリスマスツリーとして代表的な人気の樹木です。
■土:保水性のある土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
■ポイント:耐寒性はありますが、暑さや乾燥に弱いため、水切れに注意しましょう。
モモ
花径は3センチから4センチで、雄しべがたくさんある。
葉は細長い楕円形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
■土:水はけの良い土を好みます。
■水やり:植え付け直後はたっぷりと水を与え、根付いてからは水やりの必要はありません。
■ポイント:毎年たくさんの花を楽しむためには剪定が必要です。
モンステラ
■土:排水性のよい、肥沃な土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたら水を与えましょう。時々、霧吹きで葉っぱに水を与えてください。
■ポイント:熱帯雨林の植物なので暑さに強く、耐陰性もありますが、直射日光は葉焼けを起こしてしまいます。また、モンステラを傷つけたり、葉っぱや茎を折ったりした時に出る透明な汁に触れると炎症やかぶれの恐れがあるので、手入れの際は素手で触れないように注意しましょう。
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