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涼しげな風情を演出する秋の七草 – ハギと二十四節気「処暑」

「処暑」は、二十四節気の一つであり、暑さが峠を越え、和らぎ始める頃を意味します。
しかしながら、実際にはまだまだ暑い日が続き、秋の訪れを感じる人は少ないと思います。

そんな季節に咲く、ハギ(萩)は、秋の七草のひとつにも数えられる、日本の秋を象徴する植物のひとつです。
今回は残暑に涼しげな風情を演出するハギについて、その魅力や育て方を紹介します。

秋の七草のひとつ

ハギは「秋の七草」のひとつとして数えられています。
秋の七草とは、秋の草花のうち特に風情があるとされる七種類の草花を指し、
ハギ、ススキ(尾花)、クズ(葛)、ナデシコ(撫子)、オミナエシ(女郎花)、フジバカマ(藤袴)、キキョウ(桔梗)が含まれます。
食用の春の七草と違い、秋の七草は鑑賞用です。

ハギの見どころは、小さな花を無数につけた枝が風に揺られる涼しげな様子。
漢字ではくさかんむりに秋で「萩」と書き、名実ともに秋を象徴する植物と言えます。

万葉集にも詠まれた歴史ある花

ハギは、古くからその繊細な美しさで日本人の心を惹きつけてきました。
奈良時代の歌集『万葉集』には、ハギを詠んだ歌が多数収録されており、植物を詠んだ歌としては当時人気のあった梅を抑え最多となっています。

貴族たちの間で愛好されただけでなく、山野に自生するハギは庶民の間でも身近な植物として親しまれていました。

ちなみにハギは北米や東南アジア・オーストラリアにも分布しますが、日本以外の国では観賞目的で栽培されることは少ないようです。

ハギの種類と特徴

ハギには、多くの種類があり、それぞれに独特の魅力があります。代表的なものとしては以下のような種類があります。

・ミヤギノハギ (宮城野萩)
ミヤギノハギは、秋の七草の代表格として知られています。紫色の小さな花が、細い枝にびっしりと咲き、風に揺れる姿が美しいです。比較的育てやすく、庭木としても人気があります。

・マルバハギ (丸葉萩)
マルバハギは、丸みを帯びた葉が特徴で、やや小ぶりな白い花を咲かせます。寒冷地にも強く、全国各地で見られる種類です。

・ケハギ (毛萩)
ケハギは、葉や茎に細かい毛が生えているのが特徴です。花は紫色で、他のハギと比べてやや小さめですが、その分繊細な美しさがあります。

ハギの育て方

ハギは比較的育てやすい植物ですが、いくつかのポイントを押さえておくと、より美しく育てることができます。

・日当たりと土壌
ハギは日当たりの良い場所を好みます。
土壌は、水はけが良く、適度な湿り気を保つものが理想的です。

・水やり
鉢植えの場合は夏場の水切れに注意しましょう。
庭植の場合は基本的に必要ありませんが、夏場の乾燥が続く時期には水やりが必要です。

・剪定の方法
ハギの剪定は、開花後の秋に行うのが一般的です。
剪定のポイントは、古い枝を取り除き、新しい枝が伸びやすい環境を作ることです。
剪定することで、翌年も美しい花を楽しむことができます。

まだまだ残暑が続きますが、季節は確実に秋へと進んでいます。
気候の変化もあり、近年は足早に去ってしまう感のある秋ですが、
今年は風に揺れるハギの姿を愛でながら、日本の四季を感じてみてはいかがでしょうか。

 

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