園芸辞典(さ行)
サギソウ
ラン科サギソウ属の多年草。
純白で唇弁(しんべん)の先端が3つに割れ、その左右の裂片には多数の細かな切れ込みがある花姿が、飛んでいる白鷺を思わせるところからこの和名となる。
日当たりのよい低地の湿地に生える球根性のランで、冬は球根だけになって冬越しします。
■土: 栄養分が少なく、保湿性が高い土を好みます。
■水やり: 水切れしないよう注意します。
■ポイント: 植え込み材料として水ゴケを用い、平鉢での植え付けが適しています。
蒴果(さくか)
アサガオ・ホウセンカなどに見られます。
サザンカ
同じ科であるツバキによく似た形の花を咲かせますが、花首から落ちるツバキに対し、サザンカは花びらが散るという違いがあります。
元々の花色は白ですが、赤やピンクの花を咲かせる花園芸品種も広く普及しています。種にもよりますが一般的にツバキよりも先に開花し、10月~12月ごろまでの間花が見られます。
庭木としてしっかり根付けば、自発的な水やりの必要はほとんどなく、極端に乾燥している場合のみ水を与えるようにします。
日向から日陰まで場所を選ばず育つ植物で、耐寒性もありますが、強い西日が当たる場所やあまりにも暗い場所は避け、気温が-5℃を下回るようなときは防寒が必要です。
挿し木(さしき)
植物の繁殖方法のひとつ。
種から成長させるのが難しい花木や果樹などを増やしたい場合や、早く成長させたい場合などの繁殖方法として用いられます。
増やしたい植物の茎や枝や葉の一部を切り取って、土に挿して成長させます。挿し木に使用する土は、古い土ではなく、新しい清潔な、水はけの良い土(挿し木用の土や小粒の赤玉土など)を使用することをおすすめします。
ザゼンソウ
花の形が座禅を組む僧侶の姿に見えることが名の由来とされます。
1月~3月の寒い時期に花を咲かせるのですが、開化の際に発熱して周囲の雪を解かすという珍しい性質を持ちます。
これは他の植物よりも先に顔を出すことで花粉の媒介に必要な昆虫を独占し、受粉の確率を上げるためと言われています。
なお、昆虫をおびき寄せるために悪臭を発するため、英語では「スカンクキャベツ」とも呼ばれます。
サフラン
赤いめしべを乾燥させたものは、料理に上品な香りと鮮やかな黄金色を加える香辛料として利用されます。僅か10gを得るために1,500本もの花が必要となるため非常に高価なスパイスとしても有名です。
クロッカスの一種であり、秋に咲く花も美しく見ごたえがあります。
観賞用として花を楽しむだけであれば、
8月下旬~9月上旬に市販の培養土を入れた鉢に球根を植えつけ、
日当たり・風通しの良い場所で育てれば10月末から11月に花が咲きます。
サラセニア
筒状の葉を持ち、その中に虫を落として捕えます。
筒の内側はすべりやすく上ることができない仕組みになっており、
底部に溜まった液体に落ちた獲物は栄養として消化吸収されます。
変わった姿と生態を持つことから観葉植物として人気が出て、園芸店などで見かける機会も増えてきました。
直射日光を好み、暑さ寒さにも強い強健な性質ですが、湿地の植物であるため、常に土が湿っていないと枯れてしまいます。
そのため、水やりは浅く水を張った容器に鉢を置き水を吸わせる「腰水」で行うのが良いでしょう。真夏や真冬は水がぬるくなったり凍ったりしないよう気を配る必要があります。
サルスベリ(百日紅)
ミソハギ科サルスベリ属の低木または中高木。樹高は2m~10mで、開花期は7月~10月。花色はピンク、赤、白。滑らかな木肌が木登りが得意な猿でも滑って落ちてしまいそうな様子から、この名前がついた。また。別名の「百日紅」とあるように開花期間が長い。鉢植え向きの樹高が低い品種もある。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。庭植えの場合は植え付け後に水を与えますが、その後はほとんど必要ありません。
■ポイント:真夏の水切れに注意。また、根の成長が盛んで根詰まりを起こしやすいので、2年に一回は大きめの鉢に植え替えましょう。
サルビア
シソ科アキギリ属の一年草。樹高は20~160㎝で、開花期は6月~11月。花色は赤、ピンク、紫、白、青、複色。本来は多年草だが、日本の冬の寒さに耐えられないので一年草として扱われる。夏から秋にかけての人気の園芸植物の一つで燃えるような赤い花がとても印象的。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。庭植えの場合はよほど乾燥しない限りはほとんど必要ありません。
■ポイント:日当たりのよい場所を好みますが、真夏の直射日光や西日に当たると弱ってきてしまうので、午後からは半日陰で管理するようにしましょう。
サボテン
サボテン科に属する植物の総称で、刺座(刺の生え際にある綿毛のようなもの)があるのが特徴。サボテンの多くは多肉植物であるが、多肉植物はサボテン以外もあるので、多肉植物=サボテンではありません。
■土:排水性と、通気性のよい土を好みます。
■水やり:春と秋の生長期には土の表面が乾いた翌日に水をたっぷりと与えます。夏は土の表面が乾いた3日後、冬は月に一回ほど与えます。凍結の可能性がある場合は水を与えないようにしましょう。
■ポイント:育てやすいと思われがちなサボテンですが、水不足や水のやりすぎは当然枯れてしまいます。しかし、腐敗が一部だけであれば、その部分を切り落とすことで復活させることも可能です。
酸性用土
土壌の酸性度がpH7未満の土。
植物にはそれぞれ適する酸性度がありますが、多くの植物は弱酸性(pH5.5~6)から中性(pH6.5~7)の土を好むものが多いです。雨の多い日本では土壌が酸性になりやすいため、苦土石灰や有機石灰を混ぜて中和します。
サンセベリア
アフリカやアジアなどの熱帯や亜熱帯の乾燥地に61種が自生しています。葉色は緑色単色のものや横縞模様が入るものがあり、草姿は株立ち状やロゼット状になります。マイナスイオンを発生することで脚光を浴び、人気の観葉植物です。
シェードガーデン
日本では単に、日陰、または半日陰でも育つ植物を植えることを「シェードガーデン」と呼ぶこともあります。
シクラメン
サクラソウ科シクラメン属の多年草。樹高は10㎝~70㎝で、開花期は10月~3月。花色は白、赤、ピンク、黄、紫、複色。和名の「ブタノマンジュウ」は英語の「sow bread(豚のパン)」をそのまま訳したもので、この植物の球根をイノシシや豚が好んで食べたことからつけられた。
■土:排水性、通気性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:シクラメンは鉢植えが向いています。日差しが強くなってくる5月には半日陰の場所に移動させましょう。また、花が咲き終わったあとは休眠状態になるので地上部は枯れてしまいますが、正常な状態です。
シソ
シソ科シソ属の一年草。樹高は30㎝~70㎝で、開花期は9月~10月。収穫時期は6月下旬~8月。花色は白、ピンクなど。スーパーなどでよく販売されている葉っぱ(大葉)以外に花や実も食用に出来る。漢字では「紫蘇」と書き、昔、中国で食中毒にかかった若者にシソの葉を煎じた薬を飲ませたところ、たちまち回復したことから、紫色の蘇る草で「紫蘇」という字が当てはめられた。
■土:排水性、通気性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は土が乾燥している時はたっぷりと水を与えます。
■ポイント:乾燥が苦手なので水切れに注意。また、刺身のツマなどに使用される芽シソは種をまいて本葉が出始めた時に、最もよく利用される葉っぱは樹高が30㎝ほど生長したら下から順番に収穫していきます。
シマトネリコ
モクセイ科。常緑樹、半常緑樹。開花期は5月~7月。白い小さな花をつけます。
■土:水はけのよい土。
■水やり:乾燥に弱いため、水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。しかし、湿りすぎると根腐れの原因となるので注意。
■暑さに強く、寒さにはやや弱い。
■成長の早い木です。
■害虫はつきにくいですが、イモムシやハマキムシが葉を食害することがあります。見つけ次第駆除しましょう。
ジャカランダ
カエンボク、ホウオウボクと並んで、世界三大花木のひとつとされています。和名は「紫雲木」といい、その名の通り青紫色の花をたくさん咲かせます。花は満開になると木を覆いつくし、その姿はどこか桜を髣髴とさせます。事実ポルトガルでは、日本における桜のように開花が待ち望まれ、愛されている植物です。
寒さに弱く、大きく育たないと花を咲かせないため、
日本では鉢植えで観葉植物として扱われることが多いですが、暖地では庭植えも可能です。
シャクナゲ
ツツジ科ツツジ属。樹高は50cm~5m、開花期は4月下旬~5月中旬。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、茶。常緑性の花木であり、多くの園芸品種がある。大きく派手な花びらがとても美しく、「花木の女王」と呼ばれる。元々は高山の奥地でしか見られない花であったため、「高嶺の花」の由来ともいわれている。
■土:水はけ、水持ちのよい土壌を好みます。
■水やり:鉢植えの場合、土が乾いたら水をたっぷりと与えます。ただし、極端な乾燥や加湿状態は避けましょう。庭植えの場合は、夏以外の水やりはほとんど必要ありません。
■ポイント:移植を嫌うので、一旦植えたら移植しないようにしましょう。苗木を植えるのがオススメ。夏は乾燥して根を痛めないように水を与え、冬は乾いた風に晒されてしまうのでマルチングを行いましょう。
芍薬(しゃくやく)
ボタン科ボタン属の多年草。樹高は60㎝~120㎝で、開花期は5月~6月。花色は赤、ピンク、白、黄、複色。「立てば芍薬、座ればボタン…」と言われるように、大きく、美しい花を咲かせる。芍薬とボタンは同属だが、ボタンは樹木で、芍薬は草、という違いがある。また、芍薬は冬になると地上部が枯れる。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、乾燥が続いた場合は水を与えましょう。
■ポイント:乾燥に弱いので、水切れしないよう注意しましょう。また、半日陰の場所でも育ちますが、日当たりが悪い場所だと花つきが悪くなってしまいます。
シャコバサボテン
サボテン科カニバサボテン属の多年草。樹高は15㎝~40㎝で、開花期は11月~3月。花色は赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、複色。サボテン科の着生植物なので、樹の上や岩の上に根を張る。エビのシャコのような形をした葉がつくことからこの名前がついた。また、冬に花が咲くことから外国では「クリスマス・カクタス」とも呼ばれている。(カクタスはサボテンの英訳)
■土:排水性、通気性のよい土を好みます。
■水やり:土がしっかりと乾いたら水を与えます。水の与えすぎに注意。
■ポイント:ほとんどが鉢植えの状態で販売されているので、鉢植えで育てます。また、高温多湿が苦手なので直射日光を避け、特に夏は日陰で管理しましょう。
雌雄異株(しゆういしゅ)
雄花(おばな)と雌花(めばな)が別々の株、個体になっている植物のこと。雄花が咲く木だけでは実はつかず、雌花が咲く木が受粉すると実がなる。裸子植物の多くがこの分類になります。
イチョウ、ヤナギ、キウイ、ソテツ、キンモクセイなど
宿根草(しゅっこんそう)
多年草と同じく毎年花を咲かせますが、生育期に適していない冬(植物によっては夏)や乾燥する時期になると、葉や茎などの地上部を枯らして休眠状態になります。花が枯れても地下には根が残っているので、忘れずに管理すれば、翌年にはまた花を咲かせてくれます。
芝桜(シバザクラ)
ハナシノブ科フロックス属の多年草。樹高は20㎝~100㎝で、開花期は4月上旬~5月下旬。花色は紫、ピンク、白、青、複色。芝生のように地面に広がって育ち、桜に似た花を一面に咲かせる。その性質から地面を覆うグランドカバーの植物として育てられることも多い。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、根付くまでは土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:乾燥に強く、加湿が苦手なので、水の与えすぎに注意。また、芝ほど踏みつけの耐性がないので、人が日常的に通る場所は避けましょう。
ジニア(百日草)
キク科ジニア属(ヒャクニチソウ属)の一年草。樹高は15㎝~100㎝で、開花期は5月~11月上旬。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、複色。開花期間が長いことから「百日草」とも呼ばれるが、実際は初夏から秋にかけて100日以上咲く。大輪種や小輪種、一重咲きや八重咲など、様々な種類がある。
■土:排水性・通気性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えは土の表面がよく乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は夏の間、乾燥が続いた場合は水を与えます。
■ポイント:開花期間が長いので、肥料を切らさないようにします。暑さには強いですが、乾燥しすぎると花つきが悪くなるので、株元で水やりを行うようにしましょう。
ジューンベリー
バラ科。落葉樹。開花期は4~5月。6月に実が成熟することから『ジューンベリー』と呼ばれています。1年を通して花や実、美しい紅葉も楽しめます。丈夫で、育てやすい木です。
■土:水もちのよい土を好み、基本的に土の種類は選びません。
■寒さ、暑さに強いです。
■病害虫の発生が少ないです。
■果実は生食、ジャムなどにして食べられます。
沈丁花(ジンチョウゲ)
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。樹高は1mで、開花期は2月下旬~4月中旬。花色は白で、外側は紅紫色。花の香りが沈香(じんこう)、花の姿が丁子(チョウジ)に似ていることからこの名前がついた。とても良い香りのする三大香木「春の沈丁花(ジンチョウゲ)」「夏の梔子(クチナシ)」「秋の金木犀(キンモクセイ)」の一つ。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありませんが、乾燥しやすい夏は注意。
■ポイント:根が傷つきやすく、そのせいで枯れてしまうことが多いので、植え替えや移植は避けたほうがよいです。また、日本ではあまり見かけませんが、沈丁花の赤い実は有毒なので、食べないようにしましょう。
睡蓮(スイレン)
スイレン科スイレン属の多年草。開花期は5~10月で、花色は白、ピンク、赤、黄、オレンジ、青、紫。水面に葉や花が浮かぶ水性植物。耐寒性と熱帯性があるが、どちらも苗を深い鉢や池に沈めて育てます。
■土:粘着性のある土を好みます。田んぼの土や市販の水性植物専用の土でもよい。
■水やり:水に沈めているので水やりの必要はありませんが、水が減ったら足し、濁った場合は交換しましょう。
■ポイント:耐寒性のものは水を凍らせないようにし、熱帯性のものは水温を10~15度以下を保つため、室内に移動させます。ボウフラ対策などにメダカを飼っているときは農薬に魚毒性がないことを確認しておきましょう。
すじまき
種の蒔き方のひとつ。
土に指や割り箸などで浅く溝をつくり、そこに種をまく方法です。すじまきは、種が込み合いにくいので、病害虫の被害が少ないです。種が重ならないように注意しましょう。
ストック
アブラナ科アラセイトウ属の一年草。樹高は20㎝~80㎝で、開花期は3月~5月頃。花色は赤、白、ピンク、紫。八重咲きのものが人気があり、花はほのかに香りがする。和名の「アラセイトウ(紫羅欄花)」はポルトガルの布「ラセイタ」に似ていることから「葉ラセイタ」と呼ばれ、それが訛ったものが「アラセイトウ」になったといわれている。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:多湿が苦手なので水の与えすぎに注意。また、日光によく当て、通気性をよくしておかないと、元気がなくなります。耐寒性もあまり強くないので、霜よけ対策をしておきましょう。
ストレリチア(ゴクラクチョウカ)
ゴクラクチョウカ科ストレリチア属の多年草。樹高は1m~10mで、開花期は5月~10月。花色はオレンジ、黄色。和名は「極楽鳥花」と書き、ニューギニア島に主に生息している「極楽鳥」という鳥に姿が似ていることからこの名前がつけられた。熱帯植物だが寒さに強く、育てやすい観葉植物。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:半日陰でも育ちますが、日光にあたらないと花つきは悪くなります。また、乾燥に強いですが、水の与えすぎに注意。特に冬は成長が止まっているので、水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいます。
スノードロップ
ヒガンバナ科マツユキソウ(待雪草)属の多年草。樹高は5~30㎝で、開花期は2~3月。花色は白で緑の斑点がある。2~3月に花が咲き、6月ごろに葉っぱが枯れて休眠する。春を告げる花として知られています。
■土:排水性のよい、適度な保水性のある土を好みます。
■水やり:土の表面がしっかり乾いたら、たっぷりと水を与えます。夏の休眠期は極端な乾燥を避け、適度に水を与えましょう。
■ポイント:球根は乾燥に強く、加湿に弱いので、地面が常に湿っていると球根が腐ってしまいます。また、一定の寒さに当てていないと、花つきが悪くなってしまうので注意が必要です。
成長調節剤
植物の成長や発育を調節する薬剤のこと。成長の促進、抑制に使用されます。たくさんの種類があり、種類ごとに使用できる植物も異なります。使用前には、事前の確認を行ってください。
セージ
シソ科サルビア属の多年草。樹高は40㎝~100cmで、開花期は5月~7月。花色は白、紫。古くから薬用や香辛料として利用されてきたハーブ。和名は「ヤクヨウサルビア」で、食べ物のソーセージのセージはこの植物から来ている。
■土:排水性・保水性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:丈夫ですが、暑さや多湿は苦手なので、直射日光や西日の当たらない、風通しのよい場所で育てましょう。
剪定(せんてい)
伸びすぎた枝や茎を切り、植物の姿を整えること。透かし剪定・切り戻し・刈り込み・わき芽かき・摘蕾・花がら摘みなど、様々な種類や方法がありますが、園芸では「剪定=切り戻し」と呼ぶこともあります。
不要な枝や花が咲き終わった後の枝、伸びたつるの先を切ることで、花数を増やしたり、風通しを良くして蒸れや害虫を防いだりすることが出来ます。
千日紅(せんにちこう)
ヒユ科センニチコウ属の一年草または多年草。樹高は15㎝~70㎝で、開花期は5月~11月。花色は白、赤、ピンク、黄、紫。花ではなく、色づいた苞(ほう)を見て楽しむ。千日紅の苞は色があせにくく、切り花やドライフラワー、フラワーアレンジメントなど幅広く用いられている。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:乾燥には強いですが、過湿は苦手です。また、深く植えたり、環境が加湿になってしまうと、病気にかかってしまうので、ぐらついている場合は支柱を用意して、固定しておきましょう。
ゼラニウム
フウロソウ科テンジクアオイ属の多年草。樹高は20㎝~100㎝で、開花期は3月~12月。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、紫、複色。長期間花を咲かせる、育てやすい植物。香りは虫よけとしての効果があるが、ハーブとしても使われ、種類によっては食べることも出来る。
■土:排水性・保水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:乾燥に強いですが、多湿は苦手なので水の与えすぎに注意。風通しがよく、夏の西日や直射日光が当たらない場所で育てましょう。
草木灰(そうもくばい)
草や木を燃やして灰にしたもの。カリウム(K)を豊富に含み、リン酸も多い。
アルカリ性が強く、土壌の酸度調整にも使用できます。しかし、多量に施すと、土壌がアルカリ性になってしまうので注意しましょう。
また、殺菌効果や、防虫効果もあり、うどんこ病などの予防もできます。
速効性肥料
施肥後、効果がすぐにあらわれる肥料のこと。
速効性肥料は、化学的に合成された肥料(化学肥料)や液体の肥料に多く、追肥としてよく利用されます。効果があらわれるのも早いですが、長期間は効きません。
与えすぎると、肥料やけを起こすことがあるので、植物の種類に応じて適切な量を施す必要があります。
ソテツ
ソテツ科ソテツ属。常緑低木。樹高は3~10m。
開花期は5月~7月。庭木や公園、また、記念樹として学校や官公庁などでよくみかける、どっしりとした植物。イチョウと並んで最も原始的な植物でもあります。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:庭植えの場合、乾燥にとても強いので水やりの必要はほとんどありません。鉢植えの場合も、土が完全に乾き、鉢が少し軽くなったときに水を与えます。冬場は水のやりすぎに注意しましょう。
■ポイント:熱帯地方の植物なので、日当たりがよく、風通しのよい、乾燥した場所で育てる。暖かい、南国的なイメージをもつソテツは手入れの手間があまりかからず、生命力も強いので初心者には育てやすい植物。
【園芸豆知識一覧】
- 日本の秋を彩る美しい木々 – 紅葉と二十四節気「霜降」
- 秋を鮮やかに彩る赤い花 – 彼岸花と二十四節気「秋分」
- 涼しげな風情を演出する秋の七草 – ハギと二十四節気「処暑」
- 真夏の太陽に輝く大輪 – ヒマワリと二十四節気「大暑」
- 移ろいゆく季節を告げる可憐な花 – アサガオと二十四節気「夏至」
- 初夏の風物詩、雨に映える花 – アジサイと二十四節気「芒種」
- 春を彩る鮮やかな色彩- ツツジと二十四節気「清明」
- 春の訪れを告げる風物詩 – 桜と二十四節気「春分」
- 園芸辞典(あ行)
- 園芸辞典(か行)
- 園芸辞典(さ行)
- 園芸辞典(た行)
- 園芸辞典(な行)
- 園芸辞典(は行)
- 園芸辞典(ま行)
- 園芸辞典(や行)
- 園芸辞典(ら行)
- 園芸辞典(わ行)
- 春から始めるガーデニング
- 肥料の種類とやり方について
- 植物と土壌pHの関係
- 水やりは適切なタイミングと方法で
- 園芸の基本は土づくりから
- 朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の見分け方