朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の見分け方
朝顔は小学生のころ、多くの人が育ててきた植物ではないでしょうか。夏休みに学校から朝顔を持って帰り、毎日お世話をしていくことで、朝顔はどんどん成長していきます。綺麗な花を咲かせた後は種を収穫出来るので、植物についてあまり詳しくなくても、朝顔は知っている、という人は多いのではないのでしょうか。
朝顔にはよく似た花を咲かせる「昼顔・夕顔・夜顔」があります。名前の通り、花を咲かせる時間帯で区別してるだけで、同じ植物、と思いがちですが、実はこれら4つの植物には多くの違いがあります。
朝顔
朝顔はヒルガオ科サツマイモ属の一年草で日の出前に花が咲き、昼前にはしぼみます。朝、学校に行くときに花が咲いている姿を見た人は多いと思います。そして、花が咲き終えると種が収穫でき、また来年も育てることが出来ます。
昼顔
昼顔はヒルガオ科ヒルガオ属の多年草で早朝に白い花が咲きますが、昼になっても花はしぼみません。また、朝顔と違い、花が咲き終わっても種は収穫できません。昼顔は地下茎で増えるため、一度地上部が枯れ、暖かくなるとまた成長していき、花を咲かせます。このような性質から昼顔は駆除するのが難しいので、園芸植物、というよりは雑草として扱われます。
夕顔
夕顔はウリ科ユウガオ属の一年草です。夕顔は他の3つと異なり、ウリ科になります。白い花を咲かせた後はひょうたんに似た実をつけますが、この実は巻き寿司などによく使われる「かんぴょう」になります。また、夕顔は花弁に皺があり、一枚ずつ分かれているのが特徴です。朝顔、昼顔、夜顔は花弁が全て繋がっています。
夕顔とひょうたんは同じ植物ですが、実を食用とするのが夕顔で、ひょうたんは観賞用になります。ひょうたんの実は食用ではないものを食べてしまうと、食中毒を引き起こす危険性がありますので注意してください。
夜顔
夜顔はヒルガオ科サツマイモ属の一年草で、夕方に白い花を咲かせますが、翌朝には枯れてしまいます。原産地では多年草ですが、日本では一年草扱いとなります。園芸品種に「白花夕顔」や「赤花夕顔」などがありますが、ウリ科の夕顔のことではありません。
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