園芸辞典(ら行)
ライスフラワー
お米のような小さな花の蕾をつけることから名づけられました。蕾をつけてから開花するまでの期間がながく、花もちもよいことから切り花やドライフラワーとして親しまれています。
白~淡いピンクの花色が好まれて、ウェディングブーケの花材としても人気があります。
■土:排水性のよい土を好む。
■水やり:用土が乾いてからたっぷりと水やりする。
■ポイント:5~6月頃に切り戻しを兼ねた選定をする。
ライラック
ライチ
ラズベリー
ラナンキュラス
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。樹高は30~50㎝で、開花期は3~5月。花色は黄、白、赤、ピンク、紫、緑、オレンジ、複色など。冬から春にかけて咲く球根植物で、一つの球根に対し、最大5輪もの花を咲かせる。品種改良が進んだことで様々な花色や花形がある、とても人気が高い植物。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥に弱いので、水切れしないようにしましょう。
■ポイント:水切れすると、すぐにしおれてしまうので注意が必要です。ただし、春は加湿で蒸れやすくなるので、土が濡れているうちは水をやらないようにしましょう。
ランタナ
クマツヅラ科ランタナ属の低木。樹高は30㎝~100cmで、開花期は5月~10月。花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、複色。熱帯アメリカ原産の植物。花が咲き進むにつれ、色が変わることから和名では「七変化」と呼ばれる。アジサイと特徴が似ているが、全く別の種類の植物。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。庭植えの場合は植え付け後は水を与えますが、その後はほとんど必要ありません。
■ポイント:よく日光に当てた方が花つきがよくなりますが、夏場の水切れには注意しましょう。また、常緑の植物ですが、熱帯アメリカ原産なので寒さに弱く、日本では一年草扱いとなっています。
ラベンダー(イングリッシュラベンダー)
シソ科ラベンダー属の多年草。樹高は20㎝~130㎝で、開花期4月~7月。花色は紫、白、ピンク。紫色の花を咲かせ、心地よい香りはアロマテラピーなど、幅広く利用されている。品種に多くの系統があり、暑さや寒さの強さは系統によって大きく違ってくる。※この項目ではイングリッシュラベンダーについて説明します。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:土が完全に乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:寒さには強いですが、高温多湿は苦手なので水のやりすぎ、梅雨の時期は特に注意してください。鉢植えの場合は雨の当たらない軒下などに移動させるのもおすすめです。
ランナー
親株から出た茎が地表面を這うように長く伸びて、先端の節から芽や根が生じ、小株になったもの。イチゴやオリヅルランなど。
ラティス
リコリス
ヒガンバナ科リコリス属の多年草。樹高は20cm~50㎝で、開花期は7月中旬~10月中旬。花色は赤、白、黄、オレンジ、ピンク、青、紫、複色。日本でよく見かける彼岸花(曼珠沙華)はリコリス属の一種になる。リコリス属には毒があり、墓地によく植えてあるのはその毒でお墓を荒らされないようにしたため。
■土:排水性、通気性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土がよく乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:多湿が苦手なので水の与えすぎに注意。また、乾燥し過ぎている場所では花つきが悪くなるので、少し湿り気のある、排水性のよい場所で育てます。
リトープス
そのユニークな見た目から観賞用として親しまれている植物です。
自生地の砂漠や岩場では、砂利や小石に紛れるように生えており、色合いや模様を周囲の環境に似せることで擬態していると考えられています。
秋から春にかけての涼しい季節に成長し、夏の暑い時期には休眠します。休眠中は風通しの良い日陰で管理し、水やりを控える必要があります。
リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)
キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑性の多年草。樹高は10~40㎝で、開花期は7~8月。花色は白、紫。細く伸びる葉っぱが竜のヒゲを思い起こさせることから、この名前がついた。地味だが、寒さや暑さ、日陰にも強いので冬の間、枯れることがない。夏に花を咲かせ、冬には綺麗な青色の実をつける。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:花つきや実つきをよくしたいときはある程度の日当たりのよさが必要ですが、本来は少し湿気のある場所を好みます。グランドカバーの植物にも使用できますが、人通りが多い場所は避けましょう。
リンドウ
リンドウ科リンドウ属。多年草。樹高は30~50㎝。開花期は9月下旬~10月中旬。花色は青紫色。秋の山野草の代表的な植物のひとつで、漢方薬としても利用されます。
■土:排水性のよい、肥沃な土を好みます。
■水やり:乾燥に弱いので、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。しかし、与えすぎても根が傷むので、根元から与えるようしましょう。
■ポイント:真夏の直射日光を避けて、涼しく日によく当たる場所に置きましょう。また、乾燥に弱いので水を切らさないように注意が必要です。
ルッコラ(ロケット)
アブラナ科キバナスズシロ属。樹高20~30㎝で、花色は白の一年草。食用ハーブとして、イタリア料理でよく使われますが、最近ではサラダ(ロケットサラダ)、みそ汁やスープの具としても使われています。ごまのような風味があり、ピリッとした辛みが特徴です。
■土:排水性のよい、肥沃な土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。土植えの場合は必要ありません。
■ポイント:初心者にも育て易いハーブです。葉を収穫する場合は花芽を摘み取り、夏の直射日光は避けましょう。
レモングラス
イネ科オガルカヤ属。樹高は1m程度で、開花時期は7月頃で花色は白。見た目はススキに似ていますが、ハーブの一種でレモンの香りがすることから「レモングラス」と呼ばれています。タイ料理のトムヤムクンに使われ、最近は虫よけ効果もあると言われています。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。土植えの場合は根付いた後はほとんど必要ありません。
■ポイント:水やりは控えめにし、鉢植えより、土植えがおすすめです。暑い地方の植物なので、暑さには強いが、寒さにはとても弱いので、冬越しには工夫が必要です。
連作
同じ作物を同じ耕地に毎年続けて栽培すること。連作すると、病気などにかかりやすくなり、生育が悪くなるなどの障害(連作障害)が起こりやすくなります。原則として、連作は避けるべきです。
ローズマリー
シソ科マンネンロウ属。樹高は30~200㎝、開花期は11月~5月だが、品種により異なる。花色は青、白、ピンク、薄紫。料理や香料、薬用など幅広く使用される、爽やかな香りのハーブ。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷりと与えるが、湿気に弱いため水の与えすぎに注意しましょう。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:乾燥には強いが、湿気は苦手なので、水やりは控えめにしましょう。また、霜に何度も当たってしまうと枯れてしまうことがありますので冬は注意が必要です。生長の早い植物なので、枝が伸びてきたらどんどん収穫し、蒸れの防止をします。
ロシアンセージ
シソ科ペロブスキア属。樹高は60~150cm、開花期は7月~9月。花色は青紫の多年草。大型の植物に入り、夏~秋にかけて、青紫色の花を咲かせる。葉茎は銀白色のかかった緑色で、ミントに似た香りがする。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:暑さや寒さに強いが、湿気には弱いため、水はけのよい土を選び、風通しのよい場所で育てましょう。
ロベリア
花の上唇は2裂、下唇は3裂し、花形が蝶のような形をしています。
花色は水色や艶のある濃い青、紫、白、ピンク、赤があります。
暑さ、寒さに弱い一年草タイプと、暑さに強い多年草タイプがあります。
■土:水はけが良く、適度な保水性のある土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
■ポイント:花が咲き進んだら、つけ根のところで切って、花がら摘みをする。
【園芸豆知識一覧】
- 日本の秋を彩る美しい木々 – 紅葉と二十四節気「霜降」
- 秋を鮮やかに彩る赤い花 – 彼岸花と二十四節気「秋分」
- 涼しげな風情を演出する秋の七草 – ハギと二十四節気「処暑」
- 真夏の太陽に輝く大輪 – ヒマワリと二十四節気「大暑」
- 移ろいゆく季節を告げる可憐な花 – アサガオと二十四節気「夏至」
- 初夏の風物詩、雨に映える花 – アジサイと二十四節気「芒種」
- 春を彩る鮮やかな色彩- ツツジと二十四節気「清明」
- 春の訪れを告げる風物詩 – 桜と二十四節気「春分」
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- 植物と土壌pHの関係
- 水やりは適切なタイミングと方法で
- 園芸の基本は土づくりから
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